「知」の最先端を体感する。

 

午後の部「ラテンアメリカ・フォーラム」において明治大学のラテンアメリカ専門家がそれぞれの分野の最新の研究内容について多様性と統合性という観点から発表を行います。ぜひお越しください。

  • 日時:2017年11月23日 14:50-16:20
  • 場所:明治大学駿河台キャンパス アカデミーコモン2階A室にて
  • 入場無料、予約不要、入退場自由

公式サイトhttp://www.meiji.ac.jp/gakucho/muaf2017/

 

発表者・発表概要
  • 仮屋浩子(政治経済学部・ラテンアメリカ現代演劇)
    「ラテンアメリカ現代演劇:記憶の無限なる光 ̶アリスティデス・バルガスの作品を中心に̶」ラテンアメリカの多くの国では、政治的・社会的情勢不安によって刻まれた人々の心の傷や記憶がこれまで舞台芸術をとおして表現されてきた。その代表格として、エクアドルのキトで劇団「マライェルバ」を主宰するアルゼンチン出身の劇作家アリスティデス・バルガス(1954- )の紡ぐ作品群があげられる。エクアドル、アルゼンチン以外の国々でも絶えず上演されている詩的感性が散りばめられた彼の作品の魅力を探る。
  • 武田和久(政治経済学部・南米キリスト教布教史)
    「ミッション文化―ラテンアメリカにおける異文化融合の帰結―」16-18世紀のラテンアメリカでは、植民地主義に根差した暴力が渦巻く一方、独自の地域アイデンティティが生まれる素地が形成された。その担い手がキリスト教宣教師であり、その帰結がカトリックを国教とする19世紀以後の独立国家の誕生であった。本発表では、今日のラテンアメリカに均質的なカトリック空間を生み出し、キリスト教文化と土着文化の融合体である「ミッション文化」の拡散と定着の推進者となった宣教師た- 2 / 2 -ちの諸活動を経て残った遺産を概観する。
  • 所康弘(商学部・ラテンアメリカ経済)
    「トランプ政権と揺れるラテンアメリカ ―メキシコを中心に―」ラテンアメリカにとって「北の巨人」であるアメリカで、自国中心主義的なトランプ政権が誕生した。このことは何を意味するのか? とりわけ国境を接した隣国メキシコにとって、トランプ氏の主張はどう理解すればよいのか。NAFTAからの離脱、「国境の壁」の建設、ヒスパニック移民排斥…etc。かつてメキシコ大統領ポルフィリオ・デイアスは「あわれなメキシコよ、アメリカにあまりに近く、神からあまりに遠い」と嘆いた。現在は、どうか。その現状を探る。
  • 舛方周一郎(神田外語大学専任講師・明治大学兼任講師・ラテンアメリカ政治)
    「新しい開発モデルの模索―ラテンアメリカ環境政治からの問いかけ-」経済成長は「幸福への近道」なのか? ブラジルを含むラテンアメリカは国際政治学では周辺の地域に位置づけられてきた。しかしラテンアメリカは長らく民主化・紛争・経済開発など普遍的な政治現象を理解するための現場であった。この地域が直面してきた課題は現代の開発途上国が直面する課題でもある。経済のグローバル化が進む中で経済発展と環境保護の両立を目指し、困難な現実に向き合うラテンアメリカ政治の多様な姿を紹介する。
  • 中林真理子(商学部・ラテンアメリカとの大学連携)
    「日本ラテンアメリカ異文化学生交流~遠隔授業の可能性を探る~」ラテンアメリカ異文化交流プログラムでは、ラテンアメリカ地域の明治大学の協定校と、ビデオカンファレンスとフィールドトリップによる相互訪問を中心とした学生交流を、商学部中心に2009年から実践している。今回はその活動報告を行うことから、地理的には最も遠く時差等の障壁は大きいものの、多文化間の調整なされる中で日系社会が存在するラテンアメリカと交流する意義、さらには遠隔授業の可能性について言及する。
  • 旦 敬介(国際日本学部・アフロブラジル文化)
    http://www.meiji.ac.jp/gakucho/muaf2017/
    「西アフリカのブラジル帰還人文化」大西洋の両岸の人の行き来は双方向的なものだった。十九世紀の初めから第一次大戦までの時期に、ブラジルから西アフリカに「帰還」した人は数千人にのぼる。彼らは独自のアイデンティティをもつコミュニティを作り、英仏による植民地支配に独自の関与をする一方、ブラジル由来の祝祭、服飾、建築、音楽、食習慣などをもちこんで、アフリカの地元文化を大きく変容させた。彼らのもたらしたものを後づけ、その現在のありようを見る。