執筆者:山下 日彬 氏
(ヤコン・インターナショナル)

「今年から時代の変化が明確に」

 

ブラジルでは新大統領がスタートする。世界の政治、経済、社会すべてが2004~2033の30年間に大変革すると、陰陽自然学の飯田亨先生の説だ。今年が変化の中間点になる。変るのはまずは思想から、教育や宗教も変わる。脱グローバル傾向が顕著になる。担うのはデジタルとネットだ。

 

「TVネット融合の時代に」

 

ブラジルは広いので衛星TVが10社あり、大都市はケーブルTVでNHKも視聴できる。日本では12月1日から4K、8Kの高画質放送が始まった。機器に高額投資が行われ、同時に番組の質も当然向上するだろう。スポーツのネット配信も増えたし、ネットの選挙運動も始まった。

 

「インターネットを全家庭に」

 

日本にはフレッツ光などローカル高速通信網があるのだが、地方では、まだガラケーの人が多く、インターネットはそれほど普及していない。来年のオリンピック実況を機に急速に変化すると思われる。全家庭でWiFiが使えて、全老人がタブレットを持つと、選挙結果がガラリと変わるだろう。

 

「偏向報道を無意味にする法」

 

新しくテレビを買ったら、インターネット配信をすべて見られるようにするだけで、TVの偏向報道は無意味になる。最新の情報を検索すると、世界中から写真や動画付きで膨大な情報が届く。正しい役に立つ情報もあれば、当然ウイルスやウソ情報も混ざってどっと入るのは当たり前。

 

「ネットのウソ情報を見抜く法」

 

一番簡単なのは、各自が大量の情報に慣れて、評価力と真実察知力を鍛えることだ。内容を鵜呑みにしない、ウラを読む、ウソを見抜く、時代に必須の技である。金をだましとられない、賊に襲われない、リオの貧民窟の子供たちは、日本の大人よりも用心深く状況適応性がある。

 

「日本はキャッシュ・レス後進国」

 

自分の口座店以外のATMで現金を引き出すと手数料をとられる。銀行DEBITカードは使える店が少ない。CREDITカードは使える店が特に地方はほとんどない。鉄道切符のSUICAやICOCAなどのプリペイ・カードは駅付近の売店でしか使えない。したがって現金を持ち歩く必要がある。

 

「中国のQRコード決済より安全なブラジル式」

米国ではCREDITカードがあれば車でも家でも買える、ブラジルでも銀行DEBITカードがあれば振込みや送金ができる。セキュリティ・キーは刻々変わり、最終許可は、その都度、銀行がSNSで送ってくるQRコードを読み込むシステムなので店頭表示式の中国より安全だ。

 

「キャッシュ・レス決済に必死の銀行」

 

京浜急行は沿線施設で訪日客向けキャッシュ・レス決済導入を発表。大手銀行も10月より現金引出し手数料の無料化を拡大、また加盟店以外は使えなかった銀行DEBITカードが、大手コンビニの決済に使用可能に、さらにスマホをかざすだけの銀行DEBIT決済サービスも始まった。

 

「ブラジルの東北伯政策」

 

新大統領Bolsonaroが勝った市(緑)と反対派が勝った市(赤)を色分けすると、貧富差の大きい地域が赤色だ。将来AI化が進むと、この地域の失業者が猛烈に増加し、貧富の差は一層拡大するだろう。東北伯をベーシック・インカムにするなど従来の延長ではない画期的新政策が必要になる。

 

 

「米国大学の外国人留学生数に思う」

 

日本はアジア勢の6位、もうすぐブラジルとならぶ。これで良いのだろうか。語学研修の学生もいるだろう、しかし、1%の学生がまじめに勉強しても、数の差はそのままの比率で

未来のリーダーや政治家に影響してくると思われる。日本もせめて5指には入ってほしい。

 

米国大学外国人留学生数
1位 中国 350,755
2位 インド 186,267
3位 韓国 58,663
4位 サウジアラビア 52,611
5位 カナダ 27,065
6位 ベトナム 22,438
7位 台湾 21,516
8位 日本 18,780
9位 メキシコ 16,835
10位 ブラジル –> 13,089
出所: 2016/17statista

 

「デジタル情報通信とグローバル経済」

 

デジタル情報通信が世界を変える。安価な機器と通信網を、世界中に普及させるのは、高度先進技術国ではなく、アップルなど国境なしのグローバル企業だと思っていた。しかし中国と韓国勢が低価格競争では勝り、インドをはじめアフリカなど低所得国市場を制覇しつつある。

 

「iPhoneの価格は高すぎた」

 

スマホを技術的に開発したのはNECであった。その後iPhoneの全球型大量生産に日本勢は完全に敗退した。iPhoneがもっと低価格で発売していたら、韓国、中国勢の台頭を許さず世界を制覇したであろう。だがその韓国、中国も、実は陰に日本の基礎技術や流出技術があった。

 

「貧困国のネット化」

 

ハードの値下げ競争とは別に、大量の中古スマホが格安で再販されており、リオなどは盗品までもが使用され所有者数は拡大している。一方Googleなどはハードではなくネットから、多数衛星打ち上げでWiFiを貧困国に無償提供の計画を進めている。ブラジルの貧困地区でも応用できそうだ。

 

「AIと失業者」

 

トランプさんが、どんなに保護主義でがんばっても、たとえ現時点で米国の失業者をゼロにしても、AIの時代になると、失業者は急増すると思う。工業だけではなく、商業、サービス、教育、政治、軍事すべてで。

 

「米国貿易収支を均衡後」

 

もしトランプさんが世界中の国との貿易収支を均衡させたら、米国債を買う国が無くなるのではないかと気になる。

 

「複数の主義を取り入れては」

 

資本主義も共産主義もいきづまりの感だ。一つの主義のみで国家運営をせずに、複数にしてはどうだろう。「揺りかごから墓場まで」とせず「揺りかごと墓場」とし、例えば6歳以下と80歳以上を、社会主義思想で別経済一括お世話方式にすると、待機児童と介護問題が解決しないか。

 

「築地のネズミ騒ぎ」

 

閉鎖の築地市場が、ネズミ駆除で大騒ぎの報道。昔の話になるが、サンパウロのメトロの工事中、ネズミが鉛被服の電線をかじるというので、日本製の超音波ネズミ防止機をテストにもって行った。ネズミは大きな猫ほどあり、耳は小さく、まったく効果なく大笑いされたのを思いだした。