執筆者:山下 日彬 氏
(ヤコン・インターナショナル)

 

 

「いよいよ2019年」

陰陽歴では2月4日の節分から新年となる。これから15年間の時代の変化が読み取れるか楽しみだ。日本で8Kテレビの放送を見た。実に鮮明、野球実況の観客の顔のしわまではっきり映る。だがそれがいったい何の役に立つのか、今後の応用のアイデアが楽しみである。

 

「時代の変化につながる」

今までの画質で良ければ16チャンネル同時に伝送できるわけで、その伝送網が出来れば、各放送局が別々に地上波で送信する必然性はなくなる。画質を落とせば無数の国との同時対談、会議、監視、VR、遠隔手術などへの応用が可能で、その方が時代の変化につながると思う。

 

「目立つファベーラの急成長」

ガレオン空港からヴィア・アマレラでバーラに向かうと、最近目立つのはファベーラの急成長だ。レンガ建ての2階建て、3階建てと拡張している。この地区の人口増は激しいだろうし、犯罪も一段と増えただろう。それでもリオに戻るとホッとするのは空の色のせいか。

出所:oglobo

 

「小型を標準にしては」

ブラジルは昨年貧困層が197万人増えて合計5480万人と発表した。市に都市化計画があってファベーラをカラフルにしていた。ペンキでなく先端技術で、こちらを標準にするとどうだろう。ブラジルの間接税率は世界一高く、同じ1ドル払っても半分以上が税金で、ペンキ等買える建築資材は先進国の半分以下だ。

 

「ファベーラ標準

日本には京間という少し小さい畳があるが、ファベーラ標準を設定してはどうだろう。家も小さく、部屋も小さくすればクーラーも超小型で、軽自動車以下の性能でよい。車はガレージがないから全部シェヤー、家具は折り畳み、スーパーからの宅配も域内コンベヤーなどを工夫すればよい。

 

「タブレットで代用」

場所がないからテレビも、ビデオもステレオも置かない。本棚も置かない、インターネットとタブレットのみで代用する。上下水道、電力、ゴミ処理、場合によっては空調もファベーラ全体を一体化してゼロから設計すれば、かなり経済的な地域にできるだろう。

 

「人もうらやむ区に」

市と協定して教育施設、治安改善と免税地区にしてもらう。これができると、今後世界の半分以上の低所得国で、そのまま使用できる未来都市モデルとなる。やがてブラジルにも到来するAI大失業時代になると、風光明媚なファベーラ地区は、人もうらやむ居住特区になるだろう。

 

「断トツだった日系シェヤー」

1959年ごろは日系の市場占拠率は高かった。野菜づくりは日系移民が日本から持ち込んだ技術で断トツ、日本人の顔をしているから、「今日の青物の相場はどうだ」と冗談で聞かれたりした。日本食堂、写真館も日系人のほぼ独占、花屋、洗濯業も日系人が一番だった。

 

「ブラジルに貢献とは」

通常、マーケットシェヤーが40%程度にならなければ、政府や業界への影響力を行使できない。国内市場を売り先とする工業進出の場合も、シェヤーが高くなければ、競合の政略、戦略に太刀打ちできず淘汰される。いずれ歴史的に忘れられ、結果的にブラジルに貢献とはならないだろう。

 

「進出する為の信念」

ウジミナスが進出時代に、ヴァーレ社の鉄鉱石の日本向け輸出がトップになった。今や日本はすっかりなりをひそめた。ブラジル進出は資源大国、農業大国、日系社会の存在にたよらず、これからブラジルに進出する人は、何をするためにブラジルに来るのか「何か」が必要と思う。

 

「私事で恐縮だが

19歳の時、実は家の芝刈りが嫌で、また、テレビ組立てのアルバイトで大卒以上に稼いでいたから、ブラジルに移住した。食べ物はうまいし、姉ちゃんはきれいで、その上寒くないブラジルがとても好きになった。その後、中南米33都市で40社を起業し、持続できず閉鎖した。

 

「失敗の要因」

72年ごろはコンサルタント業で日本からの企業進出も斡旋した。時代の変化でいずれも撤退を余儀なくされた。撤退理由はいろいろとあるが、実は単に社長さんにブラジルを大好きになってもらっただけで、いかにブラジルに持続的に貢献するか「核心」がなかったのが最大の敗因と今は思う。

 

「その他は不必要になる時代」

グローバル経済は、全体が一つになるのではない。少数が全体を牛耳って、その他は不必要になる。すなわち反対派を強制的に従わす必要がない点に注目するべきだ。小さい組織の排他的群雄割拠になって、イタリア総選挙、英国EU離脱、フランスでは多数決が機能しなくなった。

 

「世界に巨大都市が急増中」

人口1千万人の都市圏は現在33都市、2030年には44都市に、因みに2千万人都市圏は6から12に増えるようだ。失業者数、犯罪者数、戦争や災害時の避難民数、環境汚染、インフラ整備などで、スケール的に、規模への対応が不可能になる首長も出ると思われる。

 

「1千万人規模の避難民が発生」

新しい人口社会問題:2千万都市が増えて、戦争とか、何か、大災害が発生すると、避難民規模は千万単位になる可能性がある。人道主義やセンチメンタリズムのみでは、対応できない。

 

「2千万人単位の社会問題」

大東京圏の人口は、3805万人である。スカイツリーに上ると、よくもこれだけ多くの住民に毎日食料を供給できるものだと妙に感心してしまう。世界中の、大都市圏人口は、2千万人が標準になりつつある。サンパウロも10位で2110万人である。

 

  世界巨大隣接都市圏人口(万人)
1位 東京-横浜 3,805.0
2位 ジャカルタ 3,227.5
3位 デリー 2,728.0
4位 マニラ 2,465.0
5位 ソウル仁川 2,421.0
6位 上海 2,411.5
7位 ムンバイ 2,326.5
8位 ニューヨーク 2,157.5
9位 北京 2,125.0
10位 サンパウロ –> 2,110.0
  出所: 2018/UNWUP  

 

 

「来年にはまた大量の失業者が」

世界で毎年7800万人、労働力人口は4500万人増えている。強力な保護主義者が、今年完全雇用しても、来年はまた大量の失業者がでる。社員1万人は大企業だが、これを毎年数千社「創設」する可能性があるか。また1千万人規模の雇用を実現するのは、いったいどんな職種だろうか。

 

「市がSNSで「蚊」取りサービス

リオは蚊が多い。気温が1℃変化すると「蚊」の種類が変わる。中国製のラケット型電気殺虫器を振り回すが、一度逃がすと急にすばしこくなり、ハイレベルの回避運動をする。NHK番組のサイエンス・ゼロでは「蚊」は驚くべき吸血機能も保持しているようだ。亜熱帯になった日本も要注意。

 

出所:保健省