執筆者:桜井 悌司 氏
(日本ブラジル中央協会顧問)

 

日本ブラジル中央協会のホームページ上の「連載エッセイ ブラジルを理解するために」は、2015年秋に開始され、本年7月で167本掲載することができました。本記事と同時に、過去の連載エッセイの分類を掲載していますが、すべて読むのは時間がかかりすぎますので、読者にとって興味あると思われるものをピックアップして紹介いたします。なお筆者の独断によるコメントであることを予めお断りします。

 

  1. 「日本とブラジルのスポーツ交流」について関心のある方には

    柔道、剣道、空手、野球は充実しています。柔道は、関根隆範氏によるもので、連載52「柔道教育を通じた、未来の国ブラジルの進化」、連載55「ブラジル柔道の歴史」、連載58「ブラジル講道館の歴史」の3本立てになっています。また田尻慶一氏による連載46「イパチンガの柔道」は、ウジミナス社へどのように柔道を普及させたについてのお話しです。剣道は、堤壽彦氏執筆の連載102「日伯県道の110年の絆」に詳細に書かれています。空手は、名井良三氏による連載60「空手とブラジル」を参照してください。。野球は、吉田憲氏の連載142「ブラジルとの野球交流」が興味深い説明になっています。ブラジルでは、スポーツが盛んなので、会話の話題等には役立ちます。

  2. 文化交流・文化理解に関心のある方には
    *丹羽義和氏による3回にわたる「ブラジルにおける日本語教育」は、ブラジルにおける日本語教育の過去、現在、将来が語られています。(連載70,97,116)また日下野良武氏による連載86「ブラジルでの」日本語教育は両国のためになる」もお薦めします。
    *田所清克氏による、ブラジルについての種々のレポート、「カシャサ」(連載45)、「フェスタス・ジュニーナスやジョアン祭り(連載49,56)等は現地に駐在した時に大いに役立つ情報です。
    *杉浦和子氏による連載78「ブラジルに長唄を普及させる」は、同氏による長唄普及の奮戦記です。。ボランテイア活動として頑張っておられる様子がよくわかります。
    *村上裕美子氏と神戸保氏による連載74「今後のブラジル留学のあるべき姿」と連載101「ブラジルに若者を送り続ける意味」は、両氏が活動するブラジル日本交流協会での活動の紹介です。
    *塚本恭子氏の連載96「未来への種まき」と連載96「ブラジルと日本の映画・TVドラマの制作現場」も同氏の経験から執筆されたもので、日伯比較の観点から興味あるエッセイとなっています。
    *本稿の筆者による連載67「サンパウロ・ジャパンハウスのチャレンジ」、連載99「日伯大学間留学交流」、(連載99)にも目を通していただきたい。現地のインテリとの会話の際に役立ちます。
  3. 国民性理解・ブラジル理解に関心のある方には
    *筆者が執筆した連載1~30までは、ブラジル人の国民性理解に関するものが大部分です。ブラジル人と一緒に仕事をする上で有用だと思います。最近のエッセイでは、連載149「ペシミズムの勧め」と連載119「ラテン世界でアミーゴをつくるには」もお勧めしたい原稿です。
    *伊豆山康夫氏による2つの連載62「ブラジルの人々」、連載83「ブラジル新労働法に思うこと」はほろりとさせられるエッセイです。リオ在住の山下日彬氏による連載エッセイ「ブラジルに60年」シリーズもブラジルから見た日本、日本から見たブラジルがよく理解できます。
    *川上直久氏、田中美果氏のエッセイもブラジル人の国民性が理解できるエッセイです。
  4. 日系コロニアに関心のある方には
    *在日ブラジル人を支援する会(SABJA)の茂木真二氏・千葉明子氏による連載69「在日ブラジル人コミュニテイに私たちができること」を読めば、日本在住のブラジル人が抱える問題点が理解できます。
    *筆者による連載80「フェスチバル・ド・ジャポン」は、世界最大の日本祭りの全容が紹介されています。「在ブラジル県人会について考えたこと」連載103,104を読めば、日系コロニアが抱える問題点が容易に理解できます。これらは、サンパウロ新聞とニッケイ新聞に全文転載されました。駐在する方々にはお読みいただきたい。
  5. 駐在時代の思い出に関心のある方には
    *金岡正洋氏による3回の連載は駐在時代の思い出が語られており、興味深い内容になっています。。連載31,39,47「ブラジルの光と影」
    *筒井茂樹氏の連載120「エリゼール・バチスタ氏の思い出」は思わずホロリとする内容となっています。
    *儘田哲夫氏の連載40「優しい≫ブラジル人」、川崎代治氏の連載53「リオのカーニバル事始め」、後藤猛氏の連載59「ブラジル生活を振り返って」もそれぞれ興味のあるストーリーとなっています。
  6. 駐在役立ち情報に関心のある方々には駐在時に役立つ情報を集めたものです。
    *井上徹哉氏の連載50「ブラジルの幼児教育事情」は、小さい子供帯同の駐在員に参考になります。
    *上島英郎氏の連載114「ブラジルにおける日常生活の不便さについて」は、着任後いかに多くの煩わしい問題に遭遇することになるかかがよくわかり、思わずうなずいてしまいます。
    *赤澤聡氏の連載146,147の「ポルトガル語通訳案内業にチャレンジした話」は、ガイドライセンスを取得するまでの奮戦記で、思わずGOOD JOBと言いたくなります。
    *山本綾子氏の連載160,161,166の「ブラジルで修士号を取得するまで」はブラジリアの大学の修士号を取得するまでの奮戦記で、主婦の立場でよく頑張りました。
    *筆者による連載6「サンパウロ」駐在生活の楽しみ方」、連載23「サンパウロの主要通りの由来から歴史を学ぶ」、連載28「駐在は家族帯同か単身赴任か?」、連載139「海外で日本からの」来客者をうまくアテンドする方法」の4本は、駐在生活を行う上で大いに役立つ情報であると確信しています。とりわけ主要通りの由来を知っていますとブラジル人から尊敬されます。
  7. ブラジルでのビジネスお役立ち情報に関心のある方々には
    *筒井茂樹氏の連載110,113の「ブラジルでビジネスを成功させるための経営戦略」は、ブラジルでビジネスを展開することを計画中の企業には最適のアドバイスになる情報満載です。
    *上島英郎氏の連載131の「企業買収は辛抱強く諦めず」は、企業買収を行った当事者の経験談で、同様のチャレンジをされる企業にとってはバイブルです。
    *岩尾陽氏の7回シリーズ、連載85,92,98,100,104,109,117の「ブラジル銀行日本支店開設物語」は、日本でブラジル銀行の支店を数多く開設した当事者の経験談で、ブラジルの好景気時代の話でいっぱいです。
    *川上直久氏の4回シリーズ、連載124,136,144,150の「セニブラ四方山話」は、ブラジルの製紙企業のセニブラの立ち上げに奮闘した商社マンのストーリーで、とくに人間関係の重要さについて触れています。
    *山下日彬氏の連載63,66,71の「ブラジルで損せぬ方法」は山下氏の独壇場のテーマです。
    *高木和博氏は、ラーメン和のオーナーですが連載129,132の「青年は荒野を目指す」は同氏の半生を紹介する痛快な話でいっぱいです。ブラジルで起業を考えている人は必読です。
    *澤田吉啓氏の連載33,37の「日本の食に貢献する ブラジル産品は?」と「日本の自動車にエタノール燃料の選択を」は、日本にとって重要なテーマを取り扱っており、知っておくべきテーマです。
    *筆者は、ここでも多数執筆しているが、連載130の「中国ビジネスをブラジルビジネスに」、連載123,125,127の「ラテンアメリカの」輸出振興・投資誘致機関の概要」、連載140,145の「ブラジルの」輸出振興・投資誘致機関」、連載162の「ブラジルワインを日本やアジアに輸出するには」をお薦めします。
  8. 歴史や地理に関心のある方々には
    *田所清克氏による連載41,42の「ブラジルの食人風習を識る」、連載107,108の「インデイオ言語、トウピー語」の話は興味深いテーマを取り扱っています。
    *山岸照明氏の4回にわたるアマゾンに関する話、連載68,72の「アマゾン河」、連載77,82の「アマゾンゴムブーム」は、アマゾニア州やマナウスを訪問する人々には必読のレポートです。
    *西岡勝樹氏によるブラジルの国旗・州旗の話。連載135,137,143,148,152,155,156,159,165のブラジル国旗、サンパウロ州、リオ州、ミナスジェライス州、パラナ州、リオ・グランデ・ドスル州、アマゾナス州、パラ州、ブラジリア、ブラジル帝国旗と主要州をカバーしています。一般的にブラジル人も知らない国旗の由来をブラジル人に語りますと尊敬されること請け合いです