執筆者:川上 直久 氏
(日本ブラジル中央協会 理事)

 当協会の会員の方ならブラジルの動物宝くじ(Jogo do Bicho)についてはほとんどの方がご存知のことと思いますが、あまり良く知らないという方もいらっしゃるかも知れませんので、まずは簡単にこの宝くじについて説明し、次に本題である私の「考」を述べたいと思います。

★動物宝くじ(Jogo do Bicho)とは?

私が初めてブラジルのリオに駐在したのは1973年3月のことでした。
当時のリオのセントロはAv.Rio BrancoやAv.Nilo Peçanha’でしたが、それらの通りでは「連邦宝くじ」や「州宝くじ」とともに「動物宝くじ」なるものが街頭でよく売られていたものです。
当時は見向きもしませんでしたが、後年あることから動物宝くじに興味を持ち
色々調べてみました。
①まず1組から25組まで様々な動物による組分けがなされており、夫々の組に
01から4つづつの数字が割り振られています。例えば1組は01から04といっ
た具合で、最後の25組は97~00となります。
②上記の25組の動物の割振りは以下のとおりです。
1組:Avestruz (ダチョウ)
2組:Águia (鷲)
3組:Burro (ロバ)
4組:Borboleta (蝶)
5組 : Cachorro (犬)
6組:Cabra (雌ヤギ)
7組:Carneiro (牡ヤギ)
8組:Camelo (ラクダ)
9組:Cobra (蛇)
10組:Coelho (ウサギ)
11組:Cavalo (馬)
12組:Elefante  (象)
13組:Galo (雄鶏)
14組:Gato   (猫)
15組:Jacaré (ワニ)
16組:Leão (ライオン)
17組:Macaco (猿)
18組:Porco (豚)
19 組:Pavão (孔雀)
20 組:Peru  (七面鳥)
21組:Touro (雄牛)
22組:Tigre (虎)
23組:Urso (熊)
24組:Veado   (鹿)
25組:Vaca (雌牛)
③実際にどのように賭けるのかは全く分かりませんが、R$1から賭けることが出来、低所得階層には未だに非常に人気があるようです。数千レアイスも当たることが稀にあるそうです。

④上記のごとく一応アルファベット順になっていますが、蝶やヤギ、雄鶏が何故
ライオン、ワニ、象と同列の動物に扱われれているのか、府に落ちなく感じ
るのは私だけでしょうか。

★私のJogo do Bicho考(上記④について)

Novo Dicionário Aurélio’でbichoを引くとQualquer animais terrestres, à exceção do homem (陸上の人間以外の動物←白水社刊 現代ポルトガル語辞典)となっており、まぁ間違ってはいないなと思われます。

しかし何故25番がVaca(雌牛)なのか、アルファベットの最後の文字Zを
頭文字とするZebra(シマウマ)があるのに! このゼブラという言葉には「大番狂わせ」の意味もあり、毎週日曜日のTVグロボの「O FANTASTICO」ではその週のLoteria Esportivaの結果発表で、番狂わせがあるとシマウマが画面に登場し、『Olhe aí , zebra ! 』と叫んでいたことからもかなり大衆に浸透している言葉の筈です。

昨年5月に訪伯した際、恒例のシュラスコ・パーティーをブラジル人の友人が開いてくれましたが、その際この点をブラジル人の友人約30名に質問したところ、
誰も明快な回答が出来ず、結局この宝くじは違法くじであり、胴元があまり頭が良くない連中だったからではないか、という結論になった次第。

どなたか、ご説明していただけませんでしょうか?