“JAPAO MINI ENCICLOPEDIA DO JAPAO”(日本小百科ブラジル語版) 日本・ブラジル文化交流実行委員会 日本人ブラジル移民100周年を契機に、次世代を担う子供たちに日本への理解をより深めるために刊行された「子どものための日本小百科」ブラジル語版。概説、地理、歴史、文化、産業、暮らし、歳時や遊び、食べものなどと、地方ごとの特色などを総合的にブラジル語の解説と多くのカラー写真で紹介した素晴らしい事典。
『グローバル化の中で生きるとは -日系ブラジル人のトランスナショナルな暮らし』 三田 千代子編著 日系ブラジル人の就労に関わる日本企業の雇用政策、特に集住地での地方自治体の対応、子弟教育、移動にともなうアイデンティティ形成、宗教生活、在日ブラジル人と在日ペルー人との生活戦略の違い、在日第二世代のホームランド選択と受け入れるホスト社会の問題点を、大学の研究者と地方自治体や公益法人で対応している
『ブラジル文学序説』 田所 清克・伊藤 奈希砂 ブラジルの歴史からブラジルの文学が欧州の模倣とその影響、独自の境地を切り開いて数々の優れた作家を生み出してきた歴史と特色、変容から文学と映画・テレビに至るまでの展開を詳細に解説したブラジル文学小史と、アレンカール、マシャード・デ・アシス、ジョルジェ・アマード、グラシリアーノ・ラーモスという
カシオ電子辞書 EX-word XD-B7800 ポルトガル語 初級者から専門家まで役立つコンテンツを収録したわが国初の辞書。現代ポルトガル語辞典、現代葡語辞典、コリンズ葡英・英葡辞典や「ゼロから始めるブラジル・ポルトガル語」などポルトガル語5コンテンツに英和・和英、国語、百科、図鑑、旅行会話等67ものコンテンツを収録していて、蓋を開ければすぐ起動し使い勝手も良い。カラー画面で大きさは140×105.5×19.7cm、電池 『ブラジル経済の基礎知識 第2版』 二宮 康史 2007年11月初版の改訂版。マクロ経済、貿易、成長する消費市場を検証し、ルーラ政権の実績とルセフ政権の課題を概観するとともに、自動車、電気、食料、資源といった主要産業の成長可能性、ブラジル企業の国際化動向、外交・通商政策の現況と、税務・会計、労務、会社設立、資金調達と対外送金、知的財産権等の実務知識についても解説。
『ブラジルの民族系民間企業 -経済成長下、力をつける企業アクター』 国際貿易投資研究所編 経済を支えるアクターとして、急速に存在感を増している民族系企業の概要、活動分野と規模、世界金融危機後のブラジル企業動向と政府の育成産業分野を概観し、近年国際化が著しいブラジル企業の海外戦略を、具体例を挙げて概説している。国際化意欲をもった主要32社からなる「企業ファイル」は企業名、所在地、上場市場、売上高、自己資本、沿革、国内および海外事業活動、経営の特色、主な子会社群を一覧できる表に整理した有用なデータ。 『南アメリカの街角にて -青春随想録』 和田進 著者は石川島播磨重工業(現IHI)でレシーフェでのポルトガル語研修とリオデジャネイロでの同社合弁事業ISHIbrAS造船所での研修を体験した。退職後、自分史の一部としてかつて滞在したブラジルの実情と南米の素描を、あらためて多くの文献を読み解き纏めたもの。ブラジル人に気質や主要都市の紹介、南米6カ国の歴史、文化、現状とそれぞれの問題などを詳しく解説している。
『ブラジル人生徒と日本人教員の異文化間コミュニケーション』 ブラジル人集住地域の一つ静岡県西部での調査データに基づき、公立小学校でのブラジル人児童と保護者、教員、周囲のボランティアや通訳者が抱える問題点と解消策、就学問題などを分析し、異文化間コミュニケーション問題解消のためのトレーニング・プログラムを提唱している。 『新ベーシック ブラジルポルトガル語』 深沢 暁・和嶋 千歳エレナ ブラジルポルトガル語の発音、文法、サンパウロでのホームステイを題材にした会話とそれぞれの練習問題により、今使われているポルトガル語の実際の用法を学び取れるようになっている。巻末に1,600語の基本単語リストとCD教材も付いている。 『ブラジルの流儀 -なぜ「21世紀の主役」なのか』 和田 昌親編著 ブラジルはつい10余年前まででハイパーインフレと対外債務問題に代表される“経済破綻の国”だったのが、今や21世紀世界の主役になるのではといわれるまでに成長し、風格ある大国に変わろうとしている。「今のブラジルはどういう国なのか?」、それを様々な切り口の「なぜ~なのか?」という 『ポ日英医学用語辞典』 セルジオ・隆三・土肥編著 二宮正人編訳 総語数約2万語を収録。ポルトガル語から日本語・英語の第1部(627頁)と日本語からポルトガル語を引く第2部(230頁)から成る。日本語はいずれも漢字とローマ字を並記していて、難しい術語も読めるようになっている。
『援協五十年史 1959-2009』 援協五十年史編纂委員会 サンパウロを中心に日系人の福祉・医療事業を行っている日伯援護協会50年の歴史を取り纏めたもの。 『ブラジル ナショナルジオグラフィック世界の国』 ザイラー・デッカー 小中学生を対象としているが、ブラジル・英米の専門家が執筆・監修した地理、自然、歴史、人と文化から現在の政治経済までの簡潔な解説と、ナショナルジオグラフィックならではの良質の写真と地形、生態系、歴史、人口、行政の1頁大のテーマ別地図が多く取り込まれ、児童書としてでなくとも有用な基本的参考書。
『南米日系人と多文化共生 : 移民100年—その子孫たちと現代社会への提言』福井千鶴著 現代の日本人の移住地や日系人社会の様相、若者の空洞化、後継者問題などを、南米各地の移住地、日系人社会を取材し、ブラジルとスペイン語圏を比較しつつ衰退する日本人移住地、日本と南米日系人社会との連携などの諸問題と解決策を提言している。欧州各国はもとより中国や韓国も、自国出身の移民が長い間積み上げた緊密な人間関係と人材を生かすことを、国も企業も国際戦略として進めている。本書の意図は、日本に来た契約労働者の南米日系人が南米日系人のすべてではないこと、現地の日系人社会、日本人移住地の様相を理解し、日本での「多文化共生・より良い共生社会つくり」と「南米と日本の架け橋つくり」を進め、現地日系人社会が発展することにあるとしている。著者は日本大学国際関係学部准教授。 『ブラジル日本移民百年史 第3巻(生活と文化編1)』 ブラジル日本移民百周年記念協会 日系文学、邦字紙メディア、教育、女性、食文化のそれぞれの歴史など、これまでの移民史ではあまり重視されていない社会史を取り上げている。移民史や現代史から最新の方法論を移入し、日系移民の歴史に新たな頁を開くものといっても過言ではない。詳しい評価は、本誌10頁の文化評論参照。なお、百年史シリーズは、日本移民史に関わる貴重な写真200枚余を収録した写真集の別巻『目で見るブラジル日本移民の百年』が既刊で、これに続き第1巻「総論」、第2巻「地方・地域史」、第4巻「分野別通史」、第5巻「資料編」が刊行されることになっている。それぞれが各世代の研究者、移住生活の経験者の証言、進出企業駐在員や、日本側の送り出した県の関係者、研究者など幅広い執筆陣が取り組んでいる。 『ブラジルの人種的不平等』 エドワ-ド・E.テルズ これまで、ブラジルには米国等の同じ移民国家と比較しても人種差別はないといわれてきたが、必ずしもそうとはいえない、様々な形での人種問題を抱えていることが、近年の研究で明らかになってきた。
<2011年 1月号> 『2020年のブラジル経済』 鈴木孝憲 1966年以来ブラジルに関わり、現在もサンパウロにあってビジネス・コンサルタントとして活躍する元ブラジル東京銀行頭取による、急速に変わりつつあるブラジルの経済、ビジネス情報と解説。世界金融危機からいち早く脱出し、拡大する国内市場と深海油田、エタノールとフレックス車の生産拡大、新たな成長の核になりつつある東北部、収益の柱をブラジルに求める欧米系外資などの最新事情とポテンシャリティ、さらなる飛躍のために改善すべき財政収支、増大する税負担、まだ不足しているインフラ、レアル高に苦しむ為替レート、治安の悪化などの課題、ポスト・ルーラの政治とワールドカップ、オリンピック開催を果たした後の
『地域経済はよみがえるか -ラテン・アメリカの産業クラスターに学ぶ』 田中裕二・小池洋一編 シリーズ『「失われた10年」を超えて-ラテン・アメリカの教訓』 3部作の最終編。ブラジルからは①地方行政が資金サポートと知的創造のネットワーク化に取り組んできたバイオ産業(浜口伸明)、②本社工場のあるサンジョゼ・ドス・カンポス地域の関連企業の集積をベースに、世界各国の技術を集中させて世界第3位にまで成長した航空機製造のエンブラエール〔田中祐二〕、③世界最大の農業輸出国として、生産から消費に至るチェーン内で情報の流れや協調・競争関係を形成することにより、国際・国内市場に適した農産物とその加工品を生産することに成功したアグリビジネス(佐野聖香)を取り上げている。
『文学の心で人類学を生きる -南北アメリカ生活から帰国まで十六年』 前山隆 ブラジル日系人のエスニシティ、異文化接触について多くの著作がある著者の、それぞれ異質な文化と歴史的背景をもつ日本で哲学を、ブラジルで社会学を、米国では文化人類学を学んだ3カ国16年半の記録。1961~67年のサンパウロでの留学生活とブラジル各地への調査旅行、1971~73年の地方中都市での調査と74~77年の軍政下サンパウロでの教師生活を経て帰国するまでを詳述。 『ハゲとビキニとサンバの国 -ブラジル邪推紀行』 井上章一 建築学者、風俗史家がリオデジャネイロでの生活・見聞経験を基に、ブラジル人の生活、行動様式など日本人からみれば意外なブラジル人の常識や発想を紹介したもので、題名から連想される軽薄な旅行記ではない。ブラジルでの見聞から「彼の地で自分をふりかえる、日本および日本人を見直す読み物」として面白い紀行随想。
世界的なフランスの社会人類学者レヴィ=ストロースが、1930年代半ばのブラジル滞在時に、サンパウロ、バイーアやビトリアの街、1年にわたるアマゾン奥地のナンビクワラ族などのインディオたちを調査した際の様々な姿を撮った写真集。訳者の懇切な解説によりその現代的な意味も明らかにされている。
『在日ブラジル人に関するフォーラム 地域コラボラドーレス研修セミナー報告書』 二宮正人編・監修 国外就労者情報援護センター(CIATE http://www.ciate.org.br/)が主催して2009年3月に開催されたフォーラムと、9月のセミナーでの、日本での就労の実態、問題点や留意点、両国関係機関・団体の取り組みや支援体制などが克明に記録された報告書で、日本・ポルトガル両語構成になっている。日本への“デカセギ”が直面する問題、生活と就労の実態、子弟教育、起業、帰国後の就労などについても、実情が報告されており、在日ブラジル人を取り巻く環境を知る上で極めて有用なレポートになっている。
『DVD 笠戸丸移民100年の証言』 ブラジル在住のスタッフが2004年から移民100周年祭のあった2008年の間、4州に笠戸丸移民の子孫24家族を訪ね、その足跡を取材して得られた証言をもとに構成している。特に笠戸丸の最後の生き残りで2006年に100歳で他界した中川トミさんの日常生活や葬儀の模様も撮った貴重な映像。 |