<2012年11月号> 『遠い声 -ブラジル日本人作家 松井太郎小説選・続』 松井太郎 1917年神戸市に生まれ、19歳の時にブラジル移住し、サンパウロ州奥地で農業に従事して、還暦を迎え引退してから文筆活動に入りコロニアの新聞・同人誌に創作を投稿している著者の、日本人開拓農民の生活を綴った
『楽々サンパウロ 2011/2012』 布施 直佐 サンパウロでの生活情報を網羅した便利なガイドブック。食、ショッピング、鑑賞・エンターテイメント、観光、ホテル、スポーツ、生活準備・ソーシャルライフ、住居、交通、郵便・電話等のサービス、メディア、教育、美容、医療やビジネス事情などの情報を網羅しており、最低限必要な日本語・ポルトガル語の用語集や表現例文も載せるなど工夫を凝らしてある。ビジネスや観光でサンパウロを訪れ、あるいは生活する人たちには、絶好の案内書。
『地球時代の「ソフトパワー」 -内発力と平和のための知恵』 浅香幸枝編著 国際社会で、軍事力や経済力で相手を圧倒するのではなく、相手が従いたくなるような文化、政治的価値、外交政策といったソフトパワーという概念で、多文化共生と平和構築「平和構築」を目指すべきとの提唱を試みた論集。ソフトなパワーとして台頭する新興国ブラジルとは、地上波テレビのデジタル波での「日本・ブラジル方式」のラテンアメリカ・アフリカ南部への普及、セラード農業開発で培った熱帯サバンナ農業技術のアフリカへの移植、アマゾン熱帯雨林地帯の違法伐採監視やアグロフォレストリーを例に、技術の補完展開を説く堀坂浩太郎上智大学名誉教授と、ブラジル日系人の役割を
『VIVA O brASIL! -アミーゴからの贈り物』 桑嶋 周次 新日本製鉄で長く海外技術協力業務に従事し、特にブラジルへは26回も渡航した著者が、引退後に綴ったブラジル事情、ブラジルでの実体験、現地および日本でのブラジル人との交流で得た約190項目の諸々の事項についての見聞、解説、所感集。「これがブラジル」「これぞブラジル人」「交通事情」「観光」「土産」スポーツと娯楽」「料理とデザート」「飲み物」に、著者独特の「授業では教えてくれないポルトガル語」の解説も付いていて、著者の見聞の広さに感嘆させられる。
『ブラジル 跳躍の軌跡』 堀坂浩太郎・ 左派政権になったが経済運営は穏健で、後継者の女性大統領の下でGDPは世界6位にまでなったブラジルだが、この四半世紀は
『会計用語集 Glossario de Termos Contabeis 日本語/English/Portugues』PricewaterhouseCoopers Auditores Independentes brasil 日本語(ローマ字・漢字)-英語-ポルトガル語とポルトガル語-英語-日本語(ローマ字・漢字)のいずれからでも引ける3カ国語版。 『南米日系人と多文化共生 -移民100年・・・その子孫たちと現代社会への提言』 福井 千鶴
『ブラジルの不毛の大地「セラード」開発の奇跡-日伯国際協力で実現した農業革命の記録』 本郷豊・細野昭雄 国土の約1/4を占める農業不適地とみられていたサバンナ地帯を、ブラジルと日本の長期にわたる国際協力で、今では世界有数の穀倉地帯に変わり、大豆をはじめ食料供給に多大な貢献をしている。1970年代からJICAにあってセラード農業開発に関わってきたブラジル農業に通暁した本郷専門家と、ラテンアメリカ経済研究者である細野 『写真は語る 南アメリカ・ブラジル・アマゾンの魅力』松本 栄次 ブラジルを中心に南米各地の自然、産業、生活の膨大な写真を駆使し、それぞれの事象とその背景についての解説した地理情報の集大成。すべての写真に撮影位置情報が付され、Google EarthやGeo Setterで撮影地点、方向を追うことが出来る。
『ラテンアメリカにおける従属と発展 -グローバリゼーションの歴史社会学』 フェルナンド・フェルナンド・エンリケ・カルドーゾ、エンソ・ファレット 今日のブラジルの隆盛の基礎を築いたカルドーゾ元大統領が、社会学者として亡命先のチリの歴史学者とともに1969年に初版を出した「従属論」の古典的名著。先進中心国の搾取で周辺国は低開発状態に置かれるというのが従属論だが、構造の変化は周辺国毎に異なるので、歴史的・具体的に分析しなければならないと説いて、その後のブラジル等途上国の成長可能性を予言したことや、経済発展における国家の役割を指摘していることなどに本書訳出の今日的意義がある。
『開高健とオーパ!を歩く』 菊池 治男 1978年の小説家のブラジル釣り紀行に同行した編集者の記録。旅での言動や姿の記憶から、鋭い観察眼と特異な表現力で不思議な魅力をもつ開高健という作家の魅力をあらためて知らせてくれる。 <2012年 3月号> 『バイオエネルギー大国 ブラジルの挑戦』 小泉 達治
『ブラジルに流れる「日本人の心の大河」』 丸山康則 著者は国鉄勤務から横浜国大、麗澤大で教壇に立った交通心理学などを専門とし、2005年に初めてブラジルを訪れて以来、日系人との出会いで大きな感銘を受けた。前著『ジャポネーズ・ガランチード -希望のブラジル、日本の未来』(2010年同所発行)等に続く、アマゾンに入植し奮闘した移民、サンパウロや南部で活躍する日系人、日本のブラジルとつなぐ施設・組織の訪問記。
『これなら覚えられる! ブラジル・ポルトガル語 単語帳』 トイダ・エレナ ブラジル・ポルトガル語を学び始める時に、まずは基本的な単語と簡単な例文を集中的に覚えることが効果的である。旅行など現実の場面で使える実用性に配慮しつつ、ブラジル・ポルトガル語が特に強音弱音の組み合わせであることから、言葉や文のリズムで体得することを主眼に、付属のCD 2枚で繰り返し聴くことで、しっかりと身につけることが出来るよう工夫されている。著者はサンパウロ生まれ、上智大学外国語学部准教授。 『パンタナール -南米大湿原の豊穣と脆弱』 丸山浩明編著 世界最大級の熱帯低層湿原の多用な生態系の包括的な保全と、地域社会の持続可能な発展について、5人の専門家が地元の研究者と協力して10年間にわたって行った実証研究の成果。第Ⅰ部自然環境では、パンタナールの形成史、地形・気候と水文環境、生物多様性を支える生息環境、地表水と地下水の交流環境、第Ⅱ部では、先住民、開発の歴史、牧畜文化、エコツーリズムの発展と翻弄される漁民、第Ⅲ部では伝統的農場経営や粗放的牧畜経営の事例、人間による自然堤防の破壊などによる水の流れの変化の伝統的な生態学的知識と科学的知識の相克を分析し、最後にまとめとして生態系破壊の諸相、環境保全への取り組みと課題、持続可能な発展への取り組みを提言している。
『ブラジルを識る100キーワード “100 palavras para conhecer melhor o brasil” 』 日本人のブラジルの理解を深めるため、ブラジルについての基本的な事項の解説を日本語・ポルトガル語対訳で刊行したもので、日本人ブラジル移住100周年(2008年)記念行事として、当時のアンドレ・アマド駐日大使が発案、 |