4月13日付ブラジル主要紙「アクリチカ」は,12日に現地において発生したルセーフ大統領の弾劾を求めるデモの様子につき報じているところ,概要以下のとおり。

 

1 ジウマ・ルセーフ大統領の弾劾を求めるデモは全国的に勢いを失い,マナウスにおいては前回(3月15日)を大幅に下回った。

 

2 3月のルセーフ政権の不支持率は過去最低の64%を記録したにも係わらず,12日,現地において実施されたデモの参加者は約900人(アマゾナス州軍警発表)と,前回の2.2万人を大きく下回った。

 

3 今回のデモの主催者によると,降雨により出足が鈍ったとしつつも,軍警発表とは異なり約3千人が参加したと主張している。また,同主催者は「反政府運動は勢いを失っておらず,逆に効果が表れている。大統領は明らかに力を失っているし,ジド・ゴメス教育相は辞任させられた。今はテルメ副大統領が政府の調整役を果たしており,ルセーフ大統領はただのシンボルと化している。雨が降ろうと,晴れようと,ルセーフ大統領の弾劾を求める運動は目的を果たすまで続ける。」と述べた。

 

4 デモは9時半から開始が予定されていたが,降雨等のため約2時間半遅れではじまり,前回同様セントロ地区コングレッソ広場からマナウス市中南部のジジャウマ・バチスタ通りまで行進した。特に大きな混乱はなく終了した。