4月2日付、ブラジル「バロール・エコノミコ」紙は、銀行団がSete社に対して90日間の支払期限の延長を認めると報じているところ、概要以下のとおり。
1.Sete社に対し120億2,300万レアルの債権を有する銀行団は、近く、Sete社に対して90日間の支払期限の延長を認める覚書に署名するものと見られている。この合意は、スタンドスティルとして知られている手法であり、Sete社に再建の時間的余裕を与えるものである。また、覚書は、Sete社が再建の過程で従うべき方向性を示している。すならち、Sete社は、当初の契約では29隻建造するとされていたドリルシップの数を18隻程度に減少させるだろう。
2.覚書において明確には言及されないであろうが、少なくとも一つの造船所がドリルシップの建造プロジェクトから排除されるであろう。それは、アトランチコ・スル造船所である。同造船所は、カマルゴ・コレア・グループによって運営されており、年間16万トンの建造能力を有する。
3.Sete社と銀行団は、この90日間に、総額38億ドルのブリッジローンに関する借換えを交渉する。銀行団は、BNDESが与えるはずであった保証のために、Sete社へのブリッジローンの承認に同意した。今後、Sete社への融資リスクは、銀行団によって引き受けられるだろう。
4.Sete社の株主もまた、同社への5~10億レアルの出資も交渉しているとしている。90日の間に、株主は資本注入の詳細とリスク分担を決定する予定である。これらの対策は、Sete社にとり、大いに財政的猶予となるものである。