4月14日付,ブラジル主要経済紙「ジョルナル・ド・コメルシオ」は,ヤマハ(オートバイ製造)のマナウス工場が一部製造ラインを停止し,1千人の従業員が一時帰休に入ると報じているところ,概要以下のとおり。
1.アマゾナス金属工組合(Sindmetal/AM)によると,4月9日から13日にかけて,ヤマハ・モトール・ダ・アマゾニア社のマナウス工場の製造ライン4本のうち,1本のラインの従業員約300人に休暇が与えられた。さらに2本目のライン停止に伴い4月17日から5月3日まで約1千人の従業員が休暇に入る。Sindmetalによると,今年1月から5月1日までに同社が解雇する従業員の数は88人となる見込み。ヤマハは今年の年間製造量を前年比12%減に設定し,前年の生産台数より約2万台減産となる見込みである。ヤマハの広報部は文書を通じ,4月9日から30日まで,同社製造ライン4本のうち2本を停止し,従業員に休暇を与える,休暇は後日(土曜日等の勤務実施により)相殺されると発表した。
2. モトホンダ・ダ・アマゾニアのマリオ・オオクボ渉外課長は2012年以降,個人に対する銀行の貸し渋りにより販売が落ち込み,生産に影響を与え,オートバイ業界は活気を失っているものの,モトホンダは市場の回復に期待しており,2014年を上回ることはないにしても,それに近づくよう努力していると述べた。
3.二輪製造業組合(Abraciclo)によると,今年第1四半期のオートバイ製造台数は360,167台で,前年を12.6%下回った。販売台数は326,960台で同10.5%減,輸出台数は6,351台で同76.1%減となった。Abracicloは今年のオートバイ生産は昨年(151.7万台)を6.8%下回ると予想している。