4月8日付ブラジル主要紙アクリチカは,アマゾナス州の1~2月期の工業生産が前年同期比15.5%減を記録した旨報道しているところ,概要以下のとおり。

 

1.ブラジル地理統計院(IBGE)によると,アマゾナス州の2月の工業生産は前月比2.2%増を記録したものの,前年同月比18.9%減,今年1~2月期と前年同期との比較で15.5%減,過去12カ月の累積では8.6%減と軒並み減少している。1~2月期の当地工業生産は,調査対象の15州・地域の中でバイーア州に次ぎ減少率が高かった。

 

2.1~2月期のデータをみると,「電気・通信部門」でテレビを中心に生産が落ち込み37.6%減,オートバイと関連部品の影響を受けた「その他輸送機器部門」で18.1%減,「石油・バイオ燃料派生品部門」で11.5%減,「ゴム・プラスチック製品部門」で16.8%減となった。一方,プラス成長を記録したのは,「飲料部門」で14.6%増。

 

3.アマゾナス州の工業生産は昨年4月以降減少成長傾向にあり,下げ幅も拡大している。IBGEは,現地で生産されている製品に対する需要が全体的に下がっていると分析し,また,アマゾナス州工業連盟(Fieam)は,当地製造業の業績悪化はブラジル経済の混乱に起因する,あらゆる政府機関が歳出を抑制することで,需要後退につながり生産も落ち込むため,企業は雇用を調整せざるを得なくなると警告した。