3月9日付当地オ・グローボ紙は、次回プレサル入札は2017年の予定である旨報じたところ、概要以下のとおり。

 

1.連邦政府によれば、第2回プレサル入札は2017年に行われる予定であることが明らかになった。これはリオデジャネイロ出張中のアルメイダ伯鉱業エネルギー省石油・天然ガス・再生可能エネルギー局長が語ったものであり、新しいプレサル入札の詳細は6ヶ月以内に決定される見込みであると説明した。

 

2.この新しいプレサル鉱区の提示は、石油関連企業の関心を引き寄せるのではないかと期待されている。対象となる見込みのプレサル鉱区は、すでに開発がなされている鉱区と隣接しており、石油の埋蔵量は確認されている。新たな入札モデルは、連邦政府が準備して近日中にも公表しようとしている石油関連企業の投資を刺激する政策パッケージの一部を構成する予定である。

 

3.「ア」局長は、これらの新しい政策パッケージは、伯石油公社ペトロブラス社の投資削減により揺れ動いている伯の石油・ガス業界の勢いを取り戻すことが期待できる、また、発見された大部分の石油埋蔵が既存の鉱区と隣接しているため、開発に着手できていないプレサル鉱区がある、と述べている。

 

4.次回の入札の対象には、すでに国家石油監督庁(ANP)によって開発のコンセッションが与えられたが、プレサル層での埋蔵が確認された約20の鉱区が含まれている。コンセッションが与えられていないプレサル層にも石油埋蔵が広がっていることが確認されてからすでに何年も経過している。

 

5.石油・天然ガス・バイオ燃料院(IBP)によれば、これらプレサル層に石油埋蔵がまたがっているエリアの入札は比較的短期間で行われる可能性があり、その投資額はすでにコンセッションが与えられた鉱区の開発費も含めれば1200億ドルのオーダーになると予想している。石油業界では、すでにコンセッションが与えられた鉱区も加えれば、エリア全体で120億バレルの石油埋蔵があると予想している。

 

6.次回のプレサル入札は、生産分与方式で行われる2度目の入札となる。第1回は2013年10月のリブラ鉱区に関するものであった。現行法の生産分与方式によれば、「ペ」社はプレサル開発のオペレータを務め、最低でも30%の資本参加を行うことが義務化されている。しかし現在、ジョゼ・セーハ議員が提出した、「ペ」社のこれらの義務を解除する制度変更の法案が、下院ではすでに可決されており、現在上院の審議を待っている。

 

7.いずれにせよ、次回の入札で落札した企業は、隣接鉱区でコンセッションが与えられている企業との交渉が必要となる。これは、石油埋蔵がつながっており、生産に関しても相互影響があるため、片方の油井が他の鉱区の石油埋蔵を吸い出してしまうことのないよう、いやゆる統合(unitizacao)プロセスが必要となるからである。