元Jリーガーとして日本でも活躍され、現在ブラジル・パラナ州
同表彰に関し、高木総領事が自ら執筆されたとのことです
元Jリーガーのアルシンドに在外公館長表彰を授与
総領事からの感謝に対し、「トモダチなら、アタリマエ!」
鹿島アントラーズやヴェルディ川崎(現東京ヴェルディ)でも大活躍し、日本サッカーの発展に多大な貢献があったアルシンド・サルトリ氏に対して、11月20日、高木昌弘在クリチバ日本国総領事から表彰状が授与された。現在、母国ブラジル、イグアスの滝の近郊で暮らす同氏は、その後もたびたび訪日して日本とブラジルの友好関係にも長年貢献してきた。
「昨年秋にも交流イベントで訪日した。今年も行くつもりだったが残念ながらコロナで中止。」とのこと。
最近は、地元で女子サッカーチームの監督をしたり、子供のころの農作業経験を活かして大豆、トウモロコシのビジネスにも従事するなど相変わらず活発だ。20歳以上年下の才女リリアナさんとの再婚にも見事ゴールインした。
「女子チームを一つにまとめるのはとても難しいが、面白い経験だった。日本では女子サッカーは早くから世界最高レベルだけど、ブラジルはこれからだ。」
「ここパラナ州はブラジルのなかでも特に自然条件に恵まれて、作物が年に二回は収獲できる。別の州にも農場をもっているけど、そこは暑すぎて二毛作は難しい。」
「リリアナとはずっとご近所同士だったのに本人とは顔を合わす機会が全くなくて、最初はFacebookでのやりとりがきっかけだったんだ。僕のほうが写真に一目ぼれしてね。」
日本での生活経験や日本サッカーに対するコメントを求められると、「日本にはとても感謝している。組織力など素晴らしく、ブラジル人にとって多くの点でお手本になる。鹿嶋はアットホームな街で最初は自転車でレストランに行ったりもしていた。すぐに人気が出て、あまり気軽には出られなくなったけど。アントラーズに入ったころ、経営陣からリーグ上位を目指したいとの期待表明があった日に、ジーコがチームメートに、『上位ではだめだ!僕らは一位を目指すぞ!』と気合を入れていたことを今でもよく思い出す。日本サッカー界はこれからもさらに上を目指して頑張ってほしい。選手たちには、どんどん体で当たる攻撃的精神を期待しているよ。」と語った。
最後に高木総領事から、改めて心からの謝意を表したところ、「トモダチなら、アタリマエ!」と陽気な日本語が返ってきた。