執筆者:西岡 勝樹 氏
日本旗章学協会会員

 

第18回はペルナンブコ州旗を紹介する。

 

1. ペルナンブコ州旗

図1 ペルナンブコ州旗

出所:https://cidades.ibge.gov.br/brasil/pe/panorama

1-1. ペルナンブコ州概況

 

1.州都        Recife   pernambucano

2.2018年人口予測   9.496.294 pessoas

3.2010年国勢調査人口 8.796.448 pessoas

ペルナンブコ州は北東部州の中‐東部分に位置するブラジル連邦州の一つ。

大西洋に面し、パライバ州、セアラ州、バイ-ア州、ピアウイ州と境を成す。

98,000㎡少しの面積を持つ。またフェルナンド・ノロ-ニャ・サンペドロ、サンパウロの諸島も属する。

2010年IBGE国勢調査結果ではペルナンブコ州の人口は8.7百万を有し、185市町村を有する。

州民はペルナンブカーノスと呼ばれる。州都はレジフェ(ヘシフェ)さらに州内部には重要な都市が存在する。

 

1-2. ペルナンブコ州旗の由来

 

ペルナンブコ州旗は1817年ペルナンブコ革命の最中に理想化されたものである。

それは神父の革命とも呼ばれる。ブラジル植民地政策の終わりを導くのである。

革命運動はジョアン・リベイロ・デ・メーロ・モンテネグロ神父が作った旗を使っていた。

革命後、政府軍との激しい戦いののち、その旗は捨てられた。

そして、革命100周年に政令459号マヌエル・アントニオ・ペレイラ・ボルバ州知事により新たに公式制定された。

ペルナンブコ州旗は二つの横平行帯から成る。上部の青い帯と下部白い帯。

青い帯には赤、黄、緑を彩った虹が懸っている。

虹の上には星が、虹の下には太陽が配される。星、太陽は真ん中に置く。

白い帯には中央に赤い十字架を置く。

 

1-3. ペルナンブコ州旗の根拠法

 

1917年ペルナンブコ州令第459号

第一条

ペルナンブコ州旗は1817年革命の旗とすることを宣言する。

第二条

州旗は二色旗、ダークブル(深い青色)と白色。横平行に二分割とする。
上部大きなの長方形は青色、その中に虹を象る、その上に星を。
下、半円形の中に太陽を配する。 下部小さな長方形は白色。中央に赤い十字架を置く。星と太陽は黄色とする。

1989年10月5日発布、ペルナンブコ州憲法、レシフェにおいて。

第三条

州旗、州章、州歌を州シンボルとする。

第一項 州旗は1817年革命への殉教者を理想化したものである。
1817年4月2日に最初に掲揚された。

上部長方形の青色はペルナンブコの空の雄大さを表し、白色は平和を表す。
三色の虹は全ペルナンブコ州民の連合を表す。
星は連邦の証を。太陽はペルナンブコのエネルギーを表す。

最後に、十字架は正義の信念を、そして、その知力を表す。

出所:http://www.pe.gov.br/conheca/simbolos/