執筆者:岩尾 陽 氏
(日本ブラジル中央協会理事)

「私の故郷には椰子の樹が茂り、サビアが歌います。」 (GonçalvesDias)

 

◎街角の絵描き、マルケス君

少し話が逸れますが、このエッセイの中の写真は、前記のサビアや、後で述べるケーロ・ケーロ(quero―quero)と呼ばれる鳥以外は、殆ど私が撮影したものです。そして一部は撮影した写真を基にした絵画です。 その絵と言うのは、サンパウロ美術館の一階吹き抜けで毎週日曜日に開催される骨董市の脇で絵を描いている、マルケスという絵描きさんにお願いして、私の写真から油絵のキャンバスに落として貰ったものです。マルケスは幅広いテーマの絵、すなわち具象から抽象、静物から動物と対象を選ばず描きます。絵に関して私個人は写実的なものを好みますが、とある日曜日に、骨董市の脇に彼が並べた作品の中に、フェルメールの有名な絵「真珠の耳飾りの少女」を見つけました。その絵は私も好きな一枚でしたし、マルケスの模写(?)の腕前がとても素晴らしかったのでその絵を譲って貰いました。その際、マルケスにどこの美術学校で絵を勉強したのかを尋ねましたら、「一度も学校で専門的に習った事が無い。」と予想外の返事が返ってきました。 「じゃあ、どうしてそんなに絵が上手なの?」と訊くと、「天からアイデアが降りてくる。」との答え。なにやら、作曲家や小説家などに稀に起きるような「天の啓示」を受けるのだそうです。絵に関して私は写実的なものが好きと書きましたが、少し詳しく言うと、一見写真の様に見えるような絵、所謂「フォト・リアリズム」の絵が大好きであります。特にアメリカのロードサイド・ダイナーに関係した絵が好きです。 具体的に好きな画家の名前を挙げると、ダイナーの外観はジョン・ビーダー(John Baeder),ダイナーの内装や食器や飲食物はラルフ・ゴーイングス(Ralph Goings)辺りです。 で、マルケスは「天啓のような写実の絵」を描きますから、私は彼に、ラルフ・ゴーイングスの描く、ダイナーのテーブルに置いてあるケチャップやSALTボトルの静物画を模写してくれるように頼みました。しばらく経った或る日曜日に彼が持って来た絵を見て嬉しくなりました。その絵は全く私が期待した通りのものでした。

左はフェルメールの模写。
右はラルフ・ゴーイングスの模写。ケチャップのラベルに、私の名前(AKIRA)を入れてもらいました。ちっちゃなイタズラです。(笑)

その絵を見た時に、私がブラジルで撮影した何枚かの野鳥の写真を絵にしてもらおうと思いました。そして出来たのが、このエッセイに出てくる何枚かの絵です。下の写真はマルケスがベンチビ(Bem- te -vi)を描いているところです。懐かしい一枚です。

写真左:アクリマソン公園のベンチビ
写真右:ベンチビ柄のお皿とアボカド・ライス

サビアと並んで、街の中でよくその姿を見たり鳴き声を聴いたりしたのが、スズメ目に属するベンチビです。ブラジルでは都会でも田舎でも広範囲に生息しています。この鳥も日本では見ることが出来ませんが、一応、キバラオオタイランチョウという日本語名があります。その名の通り、お腹の部分が鮮やかな黄色で、頭には白いハチマキを巻いたようで、良く目立ちます。ですから、サビアと違ってとてもフォトジェニックなので、色々な場所でベンチビの写真を撮りました。特にサンパウロ市民の憩いの場として知られるイビラプエラ公園の池の周りでは沢山のベンチビの写真を撮ることができました。サビアは美しい鳴き声ですが、姿はとても地味なので写真映えがしないと前述しましたが、やはり天はなかなか二物を与えないのか、このベンチビは逆に、写真映えはするのですが、その名前の由来となったベンチビーと聴こえる鳴き声は、あまり美しいと言えるものではありません。

「Bem te vi! 見いつけた!」と言う意味(だと思います?)の鳴き声はとても判りやすく親しみも感じますが、そのやや甲高く、時には喧しくもある鳴き声は決して美声と呼べるものではありませんでした。 そしてその大きな鳴き声から、キリスト教徒の一部からは嫌われているみたいです。言い伝えでは、ローマの兵隊に追われて物陰に潜んでいたイエスを見たベンチビが、「見っけた!見っけた!」と鳴き騒いだ為にイエスは兵隊に捕らわれ十字架に架けられてしまったのだそうですから。

 

◎アクリマソン公園の野鳥たち

サンパウロ市内アクリマソン地区にあるアクリマソン公園はイビラプエラ公園と並んで、私がよく訪れた公園です。 私がまだ大学生だった1970年の夏休みに初めてブラジルを訪れ、三カ月ブラジルで生活しましたが、その時にアクリマソン公園に近い所に宿泊しましたので、この公園はとても懐かしい場所です。その佇まいは今でも当時と殆ど変わっておりません。この公園は今から80年程前に、医学博士であり政治家でもあったカルロス・ボテーリョ(Carlos Botelho)によって開園されたものです。彼の胸像はアクリマソン公園の結構目立つ場所に建てられていますので、散歩していると必ず見ることになります。

カルロスはフランスに医学留学していましたが、その時にパリにあるJardin d’a acclimatationにインスパイアされ、帰国後アクリマソン公園を作ったのだそうです。サンパウロ市内で一番大きく有名なイビラプエラ公園は、ちょっと散歩するのには余りにも広すぎますが、アクリマソン公園は、その中心にある池の周りを一周しても15分程度なので、週末にちょっと散歩に出かけるのに便利でした。 地元住民も自分や犬の散歩、ジョギング、サッカーなどを楽しめる市民の公園です。ちょうどよい大きさの池を、豊かな森が囲み、野鳥の生息にはとても適していますから、ベンチビ、サビア、ハチドリ、キツツキ、ミドリインコ、カワセミ、アヒル、シラサギ、鵜など沢山の野鳥に会う事ができます。

私がアクリマソン公園を散歩している時に、いつも驚いた事の一つに、野鳥のComedouro(餌場)があります。日本では高級フルーツのパパイヤが、ふんだんに餌場に提供されます。そこはまるで野鳥の高級レストランです。ホントに羨ましい限りです。

公園内の餌場でパパイアを食べる鳥の写真を私も撮りましたが、パパイヤの写りがあまり鮮明でありませんので、もう少し良く判って頂けるようにリ、写りの良い餌場のサビア、金髪のキツツキ、そしてミドリインコの写真3枚をTripadviser内のアクリマソン公園の説明の中からお借りして入れておきました。アクリマソン公園の池には、サギ、鵜、白鳥など代表的な水鳥も沢山見ることが出来ます。

◎Beija Flor (ハチドリ)

ハチドリは、その美しさと独特の飛翔スタイルで多くの人から愛されている、ブラジルを代表する鳥です。北米から南米まで広い範囲に生息し、その種類も300を超えるほどバラエティに富んだ野鳥です。ハチドリもまた、サビアやベンチビと同様に多くのミュージシャンに歌われています。私がまだ若い時、つまり日本に居る頃からハチドリには興味がありました。その宝石のような姿の美しさと、羽を超高速で回転させることにより可能となる空中での飛翔やホバリングの様子に惹かれました。その後、1990年代の半ば頃に初めて、すぐ近くでハチドリに接する事が出来ました。サントスに近いグアルジャ・ビーチに知り合いが所有する別荘に招かれた事があります。その別荘の庭に、数羽のハチドリが毎日やって来て、庭の木に吊るしてあるプラスチックの花をあしらったハチドリ用の蜜(砂糖水)を吸わせる器具(bebedouro para beijaflor)の周りをホバリングしつつ、長いクチバシと舌を使ってせわしそうに蜜を吸っていました。

数年前に友人の別荘で撮りました。警戒心が薄いハチドリは、直ぐ近くまで寄って写真撮影が可能です。
ブオー、ブオーと言うパワフルな扇風機のような羽音が凄いです。

ハチドリたちは別荘の人に良く慣れていて、あまり警戒する様子もありませんでしたから、

直ぐ近くに寄って観察する事が出来ました。50センチ位まで近寄れたと思います。まさに

顔の前でハチドリの空中乱舞を見るという感じです。そこまで接近すると羽音が凄い。夏、夜寝ているところに蚊が近寄ってくると、プーンという羽音で目が覚めたりしませんか? あんな小さな蚊の羽音でもそうですから、体のサイズや羽根の回転数が蚊の数百倍にはなるハチドリの羽音の凄さは想像頂けると思います。この時の経験で、ますますハチドリに対する興味と愛が湧きました。当時はまだデジカメは登場していませんでしたから、写真を撮る事は無かったのですが、ここに貼っているハチドリの写真はすべて数年前に行った、やはり友人の別荘で撮ったものです。場所はジュキチーバというサンパウロから車で一時間ほど南西方向へ下がった、ちょっと高原のような、したがって海ではなく、山や森の好きなサンパウロ市民が別荘地として選ぶ町です。いつも思いますが、サンパウロに住む人々(或いはブラジル人全体)のセカンドハウス保有率の高さに感心し、羨ましく思います。日本で別荘を持っている人と言うのは、まあ富裕層が多いのでしょうし、人数も多くないと思いますが、ブラジルではごく普通の多くの人々が、当たり前のようにセカンドハウスを持っている事が凄いと思います。そもそも国土が広いので、自然環境の良い場所に比較的安く買える別荘地が沢山ある事と、長期休暇が法律で定められているので、人々がゆったりと別荘で過ごすというライフスタイルを可能にさせる環境にあるという事でしょうか。「もっと自由に休暇をとりましょう。」とか、大臣が育児休暇を取ることが大騒ぎになっている何処かの休暇後進国からみると、本当に羨ましい限りです。さて、ジュキチーバはサンパウロ市民が週末のプチ観光によく訪れる、民芸品や絵画などの芸術の町として有名なエンブ―(Embu das Artes)を、もう少しレジストロ方面に向かったところにある街です。緑の深い山の中ですから当然ながら鳥影の濃い所でした。友人の別荘のテラスに、写真にあるプラスチックの花を模した砂糖水ボトルが吊り下げてあり、そこに入れ替わり立ち替わり様々なハチドリがやってきました。私は滞在中、一日中殆どそのテラスでハチドリの乱舞を至近で観察し、時間が経つのを忘れるくらい夢中になりました。別荘を基地にして、近隣をあちこち散策するという、ありがちな過ごし方ではなく、ハチドリを見る以外殆ど何もしないのは、私にとってはとても充実した時間の過ごし方でした。

それはさておき、ハチドリです。とにかく文句なく美しい。ブラジルには南国らしい派手な色彩の野鳥が沢山います。例えばtucano(オニオオハシ)は黄色い嘴と真っ黒なボディのコントラストが素晴らしく、またチョット愛嬌のある鳥です。Arara-azulはその名の通り、濃いブルーに全身が覆われた美しい鳥です。また、Tangara-seldon (ミドリズキンフウキンチョウ)は、前述したブラジル国旗のようなカラーリングの野鳥ararajubaにブルーを加え、よりカラフルにした綺麗な鳥です。ですから、そのように美しい、あるいは個性的な鳥が沢山いる中で、どれが一番美しいかは、人によりそれぞれの好みもあるでしょうが、私はハチドリをチャンピオンに指名したいと思います。 鳥類の中でも一番小さいサイズなのに、その色のあっぱれな絢爛、メタリックなクラクラ、タジタジとなる圧巻の瑠璃、深紅であり深紫の壮麗な花火の爆発です。 その羽根が、何故それ程に素晴らしい金属光沢と色彩を発するかの訳は、ハチドリの羽毛自体は特定の色を持たないのに、光によって細かい羽根の組織が様々に異なる波長の反射色を出すと言う事なんだそうです。「構造色(structural color)」と呼ばれる現象で、光の回折、干渉、散乱による発色、例えば前に触れたカワセミの綺麗な瑠璃色に輝く羽根や、モルフォ蝶の羽根も同じ現象のようです。他に玉虫のような昆虫、そして雨の道路にこぼれたガソリン、シャボン玉、CDの色なども同じ構造色現象なんだそうです。さて、ハチドリと言う名前は勿論、「蜂のように花の蜜を吸う鳥」という事から来ていると思います。まあチョットは可愛い名前ですが、あまりネーミングのセンスが良いとも思いません。羽根がブンブン音を立てる事を英語でハム(hum)と言うことから、英語の名前はハミング・バード(humming bird)です。humにはハミングするという意味もありますから、まあこれもそんなに悪い名前でもないと思います。でも私が、やっぱりブラジルは良いなあと思い、ブラジル人の豊かな発想に感心するのは、そのポルトガル語のベイジャ・フロール(beija-flor)という名前です。Beijaはキスをするという意味の動詞だし、florは花ですから「花にキスする鳥Flower Kisser」です。なんとロマンチックな嬉しいネーミングでしょうか。 世界中の鳥の名前のなかでも一番カッコいいと私は思いますが、如何でしょう?

ジュキチーバのハチドリ達5態

ハチドリの写真をマルケスが絵にしてくれました。

ハチドリに就いては、ついつい力が入りすぎて字数を費やしておりますが、最後に、その見た目の美しさだけではない、ハチドリのもう一つの注目すべき特質である、その飛翔に就いてお話したいと思います。ハチドリの飛翔は、まるでスローモーションを見ているような、真に優雅なホバリングと、その正反対であるテンポの速いストップ・アンド・ゴーのアジリティが大きな魅力です。それを可能にするのが翼の回転力で、なんと毎秒50回以上、最高80回という超高速の羽ばたきです。心拍数も毎分1000以上に昇るそうです。そもそも、ハチドリはアマツバメ科に属する鳥ですが、そのアマツバメの英語名がswift(素早い)ですもんね。まあ、その激しい飛翔を支える為に、ハチドリは猛烈にエネルギーを消費しますから、その燃料補給の為に、のべつ幕なしに花の蜜を吸い続けなければいけないので、あんなに忙しそうに見える訳です。お疲れ様です。

Michael Fogden,  Marianne Taylor, Sheri Williamson 3人の共著「Hummingbirds」です。338種類のハチドリが紹介されていて、見ているだけで幸せになる本です。

◎サンパウロ動物園と植物園

サンパウロで日本企業の現地法人に勤務する男性駐在員諸氏における週末の過ごし方で結構多いのは、おそらくゴルフでしょう。 勿論、私もたまにはゴルフ場にでかけましたが、たまに行く位でスコアが良い筈がなく、「アカシアの雨に打たれて、このまま死んでしまいたい。」と、フェアウエイの真ん中やグリーン上で何度も思った事でした。私のようにゴルフの上手くない人に共通する「得意な持ち球」であるスライスボールを連発し、その度にラフにボールを探しに行きますと、そこを生活の縄張りにしているケーロ・ケーロ(quero-quero)の家族が、自分達に白い弾丸で攻撃してきた不審人物の侵入に対して、キッキッキッと鳴きながら激しく威嚇してくるのです。けっこう獰猛な鳥だなと思いましたし、実際に見た目も結構怖そうなのですが、ケロちゃんにしてみれば、「獰猛なのはお前のほうだろが!」と怒っていたのでしょうね。で結果的には、ケーロ・ケーロとの度重なる第三種接近遭遇を経て、ついに平和条約締結に成功してからは、彼らをそれとなく観察してみました。さすがにゴルフのクラブ片手にカメラを構える事も出来ませんし、ケロちゃんも決してフォトジェニックとは言えませんので写真を撮りたいという誘惑もありませんでした。ですから写真がありません。で、グーグルから写真を借りる事にしました。

 

話をサンパウロでの週末の過ごし方に戻します。ゴルフ場にはそれほど行かなかった分、私は前述のイビラプエラ公園やアクリマソン公園にちょくちょく出かけました。その他にもよく出かけた場所が、サンパウロ動物園とそれに隣接する植物園でした。

サンパウロの中心パライーゾから地下鉄一号線に乗って、終点から二つ前のサン・ジューダスで降り、そこからタクシー、慣れたらバスで。全部で小一時間程掛かったでしょうか。

週末の動物園は入口の入場券売り場で行列となりますが、植物園は比較的空いています。

また、入場料も安いので、家族でゆっくりと半日、一日過ごすのにはとても良い場所だと思います。私のようなシニアには嬉しいシニア半額割引や、混雑時に並ばなくて済む優先レーンがありますので、これは嬉しい事です。銀行窓口、スーパーのレジ、美術館、映画館、劇場、コンサート会場、バス、地下鉄、飛行機の搭乗口などでも、幼児や妊婦やシニアやハンディキャップのある方々には法律で決められた優遇、優先(preferencia por lei)があります。ブラジルに住んでいると、こうした場面にたびたび遭遇しますが、かの国の社会全般に浸透している「弱者に対する心配り」の厚さに敬服します。 何処かの国の芝居がかった「オ・モ・テ・ナ・シ!」が白々しくさえ感じることがあります。 まあそれはそれとして、動物園、植物園でも沢山の動物と出会い、綺麗な花を愛でる事ができ、スポーツとはまた違う週末の気分転換が出来ました。サンパウロ動物園には当然ですが、キリン、ライオンなど定番動物の他に、ブラジルを代表する沢山の野鳥が観察できる鳥類の区画がありました。何種類ものtucanoやarara-azulや熱帯を代表する派出な羽根を持つ種類の多いオウム、鮮やかなピンク色のフラミンゴなどです。ただし、やはり野鳥は大自然の中にいて欲しいので、ケージの中に飼われているオウム達は、チョット悲しそうに思えました。写真もケージが映り込むので撮りにくかったです。

上左:スミレコンゴウインコ
上右:ルリコンコウインコ
下左:紅コンゴウインコ
下右: フラミンゴ

ブラジルでは国土の北から南までの大西洋海岸地帯に存在する、マタ・アトランチカ(大西洋岸森林)と呼ばれる原生林を観ることが出来ます。ブラジル発見当時は、広範囲に及ぶ原生林でしたが、その後、染料としてのブラジル木(Pau Brasil)の乱伐、ゴールドラッシュ、そしてコーヒー栽培による森林破壊により、既に90%位が消滅したようでもありますが、それでもなお広大な自然林として存在しています。まさに自然に関して、この国はUm país abençoado por Deus! (神に祝福された国)です。そのマタ・アトランチカを活かした植物園では、花や鳥の他にも多様な生物を観ることが出来ます。植物園なのに個人的に面白かったのは野生の猿です。植物園内の森林を散策していると、20メートル以上もある高い木の枝を家族連れで渡っているブジオ(Bugio)と呼ばれる結構大型の猿を見つけることが出来ます。体調は70センチくらいまで育ち、見かけも結構オッカナイ感じです。ホエザルの一種だと思います。オスの吠える声は、森のずっと先まで届くようです。

もう一種、それとは逆に、散歩している人の側まで枝伝いに降りて、餌をねだる人懐こい、手のひらに乗りそうな小さなサルもよく見かけます。 マーモセットの一種だと思いますが、ブラジルでなんと呼ぶのか判りません。 20センチ位の体長で、とても可愛いので、子供達にも人気があるようで、バナナなんぞを持ち込んでお猿さんに与えていました。

植物園では、大きなお腹を丸出しにした妊婦さんが沢山来ていました。どうも、赤ちゃん誕生の記念アルバムを作るために大きなお腹を撮影に来ているようで、あちらこちらでプロのカメラマンがポーズを付けておりました。日本では妊婦がお腹を出すと、体が冷えて宜しくないなどと言われますが、さすがトロピカルなブラジルでは、彼らは実に大らかに記念撮影をしておりました。

 

そろそろ、この辺りで前半をお仕舞と致します。

後半は、毒蛇の研究で有名なブタンタン毒蛇研究所での探鳥会や、パンタナルの鳥たちなどに就いてお話したいと思います。

 

その3に続く