会報『ブラジル特報』 2014年5月号掲載           山田 彰 (外務省中南米局長<spanstyle=’font-size:10.5pt;font-family:”MS Pゴシック”;mso-bidi-font-family:”Times New Roman”;mso-ansi-language:EN-US;mso-fareast-language:JA;mso-bidi-language:AR-SA’>)



 1895<spanstyle=’font-size:10.5pt;font-family:”MS Pゴシック”;mso-bidi-font-family:”Times New Roman”;mso-ansi-language:EN-US;mso-fareast-language:JA;mso-bidi-language:AR-SA’>年に日伯修好通商航海条約が調印され、日本とブラジルの間に外交関係が樹立されてから、来年で<spanlang=EN-US>120周年を迎えます。その間、多くの日本人がブラジルに渡り、その子孫は約160万人ともいわれています。また、日本にも現在,日系ブラジル人の方を中心に<spanlang=EN-US>19
万人近いブラジル人の方が暮らしています。遠く離れた国でありながら日本とブラジルの間には特別な強い絆があります。
1995<spanstyle=’font-size:10.5pt;font-family:”MS Pゴシック”;mso-bidi-font-family:”Times New Roman”;mso-ansi-language:EN-US;mso-fareast-language:JA;mso-bidi-language:AR-SA’>年、日本ブラジル修好<spanlang=EN-US>100周年記念式典において皇太子殿下は、1982年のブラジルご訪問を回顧しつつ、日本からの移住者とその子孫がブラジル社会に融和し、各界で活躍されている姿を目の当たりにし、大変心強く感じたと述べられています。 人と人との交流が進み、日本とブラジルはそれぞれの文化から多様な恵みを受け、互いの国を身近に感じるようになりました。しばらく前から日本でも食べられているポンデケージョ(チーズ入りのもっちりとしたパン) や最近人気急上昇中のアサイーなどのアマゾンのフルーツを加工したドリンクは、ブラジルからもたらされたものです。
ブラジルにおいては寿司をはじめとする和食の人気は相変わらず高いようです。日本サッカーはブラジルサッカーから多大な貢献・影響により発展してきました。ブラジルでは柔道も非常に人気があり、オリンピックでのブラジルの最多メダル獲得種目ですが、日系人の方々の貢献が大きいといわれています。昨年WBCに出場したブラジルの野球も日系人の方々の努力によって強くなりました。

 2015年の外交関係樹立120周年について、岸田外務大臣は20139月にブラジルを訪問した際、フィゲイレド外相との間でそれぞれの国において多くの行事を実施して、さらなる関係強化のために盛り上げることで一致しました。
<spanstyle=’font-size:10.5pt;font-family:”MS Pゴシック”;mso-bidi-font-family:”Times New Roman”;mso-ansi-language:EN-US;mso-fareast-language:JA;mso-bidi-language:AR-SA’>  <spanlang=EN-US>2014年のFIFAワールドカップ・ブラジル大会、<spanlang=EN-US>2016年のリオデジャネイロ・オリンピックとあいまって2015年を日本とブラジルの相互の関心が高まる好機にしたいと考えます。両国の新たな歴史の中で様々な形での交流がより一層進み,可能性に満ちた関係が発展することを願っています。