日本ブラジルかけ橋の会主催、当協会共催による「グローバル人材の育成と国際交流」に関するフォーラムが、6月20日 品川の京都大学東京オフィスで開催された。
まず基調講演を行った藤村修当協会副会長、あしなが育英会副会長からは、日本ブラジル交流協会を通じ、過去35年間に750人余りの人が日本からブラジルに研修のために派遣され、現在、マスコミ、大学、公的機関などで色々な分野で活躍されていること、そしてブラジルでの経験が、非常に有意義な経験がその後の人生に大きな影響を与えているとの話が披露された。また、講演の最後には「グローバル人材に求められる最も大切なことは、‘’世のため人のために生きる覚悟があるか’’でありそのような志しの高さが必要である」との非常に印象深いお話がなされた。
また浜口伸明神戸大学教授からは、’’日本人がブラジルから世界経済を見ると、どう見えるか’’と題した講演がなされ、まとめとして、「ブラジルのスぺシアリスト(かけ橋)であることに加えて、新興国間の縦の繋がり、横の繋がりが俯瞰できる資質が重要である」「ネガティブな情報が多い中、日本の強み、ブラジルの未来を楽観的にとらえて、ポジティブな提案を行い交渉する力を持つ人材が必要。涵養すべきは、情報収集力・分析力、企画力」とのお話があった。
次いで、JICA 吉田憲青年海外協力隊事務局中南米課長からは、JICAの活動につき説明があった。
更に、山敷庸亮京都大学教授が司会・進行役となったパネルディスカッションでは、NPO法人HANDSの定森徹氏、ブラジル日本交流協会村上裕美子氏、駐日ブラジル大使館のIvan Carlos Padre Seixas書記官から、それぞれアマゾンにおける農業開発・研修等、交流協会のサンパウロ支部長時代の日本からの研修生の受け入れの話、日本に住むブラジル日系人についてなど、何れも興味深い話がなされた。
日 時 : 2015年6月20日(土)15:00~18:00(会場14:45予定)
場 所 : 京都大学東京オフィス品川サテライト