4月11日、パナマで開催された米州首脳会議の機会に伯米首脳会談が実施されたところ、12日付けブラジル「コレイオ・ブラジリエンセ」紙の報道概要以下のとおり。
1.11日、パナマで開催された米州首脳会議と並行して、ルセーフ大統領はオバマ大統領との首脳会談を行い、本年6月30日に米国を実務訪問することで合意した。両国首脳が最後に会ったのは2014年のG20首脳会合であり、6月の訪米により両国間のハイレベルでの交渉の回復が期待される。なお、ルセーフ大統領は、2013年にNSAによる盗聴疑惑を理由に、同年10月23日に予定されていた米国公式訪問を中止しており、以来両国関係が停滞していた。
2.オバマ米大統領は、「ルセーフ大統領が6月にワシントンを訪問することになり、非常に満足している。その際、我々は気候変動、エネルギー、教育、科学技術等のテーマについて話し合いを行う予定である。また、議論を深めるだけでなく、協力に関する具体的なプランを作ることが出来るであろう。」と述べている。
3.またオバマ大統領は、伯米関係を揺るがしたNSAによる盗聴事件に関し、「米国政府は、伯だけではなく全ての友好国に対し、スパイ行為の対象とはならないことを伝えている。」と述べた。これに対しルセーフ大統領は、「オバマ大統領が何かについて知りたければ、自分(ルセーフ大統領)に電話する。」と補足した。